映画『マリアンヌ』夫婦の絆と疑惑の間で ‐ あらすじと感想(ネタバレ無し)


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    映画『マリアンヌ』、ネタバレ無しのあらすじ紹介と感想になります。

あらすじ

    イギリスの諜報員としてモロッコでのドイツ大使暗殺の任を負うこととなった主人公のマックス。任務上のパートナーとして、マリアンヌという女性と偽装の夫婦生活を送ることとなる。当初は相手を遠ざけ距離を保とうとしていた二人であったが、任務を通して互いに強く惹かれ合うようになる。

    任務遂行の直前に二人は結ばれ、共に生存確率の薄い危険な任務に臨む。無事暗殺を成し遂げ逃亡に成功した二人は、正式な夫婦としてロンドンで共に生活を送ることを決める。二人の間には娘が生まれ、家族三人で不自由ない幸せな生活を送っていた。

    しかし、ある日上司に呼び出されたマックスは妻マリアンヌにスパイ容疑がかけられているという驚愕の事実を告げられる。上層部はある女性が主人公を通して得た情報をドイツに流していることを掴んでおり、その有力な容疑者としてマリアンヌが挙げられていた。これが事実であった場合、マックスはスパイである妻を殺害せねばならず、それを拒否した場合、彼も大逆罪として死刑に処されてしまう。

    愛する妻にかけられた疑いと幸せな結婚生活のギャップに激しく動揺するマックスだが、妻の疑惑を晴らすため、おとり情報を流す任務に協力することに同意する。調査の末に浮かび上がる、妻マリアンヌが抱えている真実とは。

 

感想

    妻にかけられた疑惑と家族の間に確かに存在する絆との狭間で苦悩する主人公の葛藤が主題となります。死地に向かう任務をともに乗り越えたということもあって、二人の間には固い絆が存在するように見えます。

    一つの疑いが幸せな生活を危機にさらしてしまうというプロセスは、大なり小なり多くの家庭が経験することでしょう。疑いが事実であることもあれば、単なる杞憂に過ぎないものであるかは、終わってみないとわかりません。しかし、そのなかで疑う側の人間が経験する心理的葛藤は非常に耐え難いものであり、疑われる側の人間も相手の不可解な変化に悩まされることになります。本作ではそのような苦しみと、家族の絆の在り処を描いています。

 そして、戦時下という平和な社会の倫理が通用しない状況で、一体何を優先し何を犠牲にしなければならないのかという決断の困難さにも触れています。

    主演の二人、ブラッド・ピットマリオン・コティヤールは53歳、41歳という年齢ですが、年齢を全く感じさせない美しい夫婦の姿を演じています。

ネタバレはこちらから

映画『マリアンヌ』夫婦の愛とマリアンヌが守ったもの - ネタバレと感想 - Nanyak

 

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